
こんにちは、コツコツ資産運用中の専業主婦のきょまです。
投資信託やロボアドなどで積立投資しています。
いつもブログをご覧くださりありがとうございます。
私は数年前から社債(ソフトバンクグループ債)を保持しています。
債券を購入する際に「信用格付」と言うものがあることを知りました。
本記事ではソフトバンクグループ債を例にして「信用格付」について解説していきます。
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信用格付とは
ホテルだと五つ星とか三つ星といった格付があるのと一緒で、債券にもAやBといったような格付(ランク付け)が存在します。
その格付を債券の「信用格付」と言います。
ホテルだと星が増えるほど高級になりますよね。
債券はアルファベットや数字が若いほど格付ランクが上がります。
国債や社債などは借金になりますので、借金の返済能力が高ければ高いほど安全性が高く信用できてランクが上がるのです。
逆に先行き不安定な国の債券だと、デフォルト等で返済不可能になる可能性が高くなるので「信用」が低くなりランクは下の方になります。
では実際に私が保持しているソフトバンクグループ債はどうでしょうか。
例にして見ていきましょう。
ソフトバンクグループ債の場合
ソフトバンクグループ株式会社の公式サイトにソフトバンクグループ債の信用格付の表がありましたので貼っておきます。

ソフトバンクグループ株式会社公式サイトより
私が保持している社債は長期債なので「信用格付」は
・S&Pが「BB +」
・JRCが「A –」
・ムーディーズが「Ba1」
です。
そう!なんと格付が3つもあります。
ソフトバンクグループ債を購入しようとした際に証券会社から提示された格付は1つではなく3つもあって驚いたのを覚えています。
3つの格付機関の特徴
S&P(スタンダードアンドプアーズ):
アメリカの2大格付機関のうちのひとつ。株をやったことがある人なら「S&P500指数」でもお馴染みかもしれません。最も厳しい評価をつけると言われている。
JRC(日本格付研究所):
日本の大手格付機関。格付機関の中でも高い評価をつけることが知られています。
ムーディーズ:
アメリカの2大格付機関のうちのもうひとつ。戦前と古くからある格付機関。
他にも格付機関は世界に沢山存在しますが、最低この3機関を押さえておけばOKです。なぜなら債券の大多数がこの3社の格付で評価されているから。
JRCは「A –」とA評価なのに対して、S&Pは「BB +」とB評価。
JRCは評価甘めでS&Pは評価厳しめであるということがソフトバンクグループ債を例にしても分かりますね。
格付機関が複数あると頭が混乱してしまいますが、ひとつの機関だけで評価すると偏りが出てしまうので、その偏りを防ぐことができるというメリットがあります。
外食のお店を探す際に、同じお店を「食べログ」と「ぐるなび」で調べると評価がそれぞれ違いますよね?それと似たような感じだと思うと分かりやすいと思います。
格付記号の見方
まず一番ランクが高いのがAAA(トリプルエー)。
一番ランクが低いのがDです。
格付機関によって格付記号は異なりますが、ほとんどの機関が以下の画像のような格付記号です。

日本証券業協会HPより
ムーディーズは少し変わっていて「Aaa」などとアルファベットの大文字と小文字を使って評価しています。
記号の意味を以下の表にまとめてみました。
AAA(Aaa) | 元利金の支払いの確実性は最高水準 |
AA(Aa) | 確実性はきわめて高い |
A | 確実性は高い |
BBB(Baa) | 現在十分な確実性があるが、将来環境が大きく変化した場合、その影響を受ける可能性がある |
BB(Ba) | 将来の確実性は不安定 |
B | 確実性に問題がある |
CCC(Caa) | 債務不履行になる可能性がある |
CC(Ca) | 債務不履行になる可能性がかなり高 |
C | 債務不履行になる可能性がかなり高く、当面立ち直る可能性がない |
D | 債務不履行に陥っている |
※この他にプラス(+)、記号なし、マイナス(−)と細分化もされています。(ムーディーズの場合はプラスが1、記号なしが2、マイナスが3で表しています。)
ソフトバンクグループ債は
・S&Pが「BB +」
・JRCが「A –」
・ムーディーズが「Ba1」
3つともバラバラではありますが、総合して
「債務履行に問題はないが、将来確実とはいえない。」
といったあたりでしょうか。(個人的な意見です。)
「BBB」以上の格付を「投資適格」と呼んでいるのでS&Pの評価「BB +」だとそれ以下です。
「なんで格付BBB以下のソフトバンクグループ債に投資したの?」とお思いの方もいるかもしれません。
一般的に、格付けの高い債券ほど利回りは低く、格付けの低い債券ほど利回りは高くなります。
私はある程度の利回りを求めていたので、利回りが高くて定評のあるソフトバンクグループ債を購入しました。
債券はただでさえローリターンなので、ある程度の利回りを求めないと利益がとても少なくなってしまうと思ったからです。
格付は優良企業ランキングではない
格付の意味、間違って認識している方は多いと思います。
信用格付はあくまでも「借りたお金の返済能力があるか?」だけの意味ですので、AAAだからと言って将来株価が上がる企業の指標になる訳ではありません!
借金を十分に返済できる資金を常に保有しているだけの企業は、信用格付ランクは高いかもしれませんね。
だけど、その資金の多くを将来の投資に回している企業があったとしたら?
保有資金が減り返済能力は下がるため信用格付ランクは下がるかもしれません。しかし、将来への投資をしたぶん今後株価があがる可能性を秘めていると思いませんか?
債券を購入する上では「信用格付」はとても大切な指標です。
ただ株式を購入する際の指標にはなりません。
「信用格付」イコール「将来株価が上がる企業・優良企業」という訳ではないということです。
さいごに

債券は株式よりもローリスク・ローリターンなので、初心者に向いていると思います。(一度購入してしまえば、ほったらかしです。)
私みたいに購入検討して初めて「信用格付」があることを知り知識を得ることも出来ますよ。
ただ償還日まではお金を引き出すことが出来ないのが欠点でもあります(^^;)
私が保有しているソフトバンクグループ債の償還日は来年9月。
ソフトバンクのIPOでは大打撃を受けましたし、償還日までソフトバンクグループに悪いニュースがありませんように…と願っています(^^;)
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